otonatsube’s diary

定年まで後数年、好きな音楽の話を中心に、日々の暮らしを綴っています

ナメクジ

私の天敵はナメクジである。

我が家のリフォームする前のお風呂は、年数を経てタイルが割れて、その隙間や排水口からナメクジが上がってくることがあった。

特に大雨が降った翌日などは、4~5匹のナメクジを発見して、とても自宅のお風呂に入る気になれず、銭湯に行く羽目になった。

あの存在の耐えられないヌメヌメ感。

しかも、這った後がきらきらしていて、ボクたち、ここら辺歩いちゃったもんね~と主張してくる。

子供の頃、ナメクジとは家出をして、家を何処かに置き忘れたカタツムリなんだと思っていた。

でも、そんな可愛らしい生き物ではなくて、広東住血線虫という寄生虫の中間宿主であり、生野菜に付いているのに気づかずに食べると、髄膜炎を発症するらしい。

3年前にお風呂をリフォームして、やれやれ、これであのヌメヌメ野郎たちともオサラバだと思っていた。

ところが、ナメクジの徹底的な気持ち悪さを体験する事件が起きた。

昨年の今頃、私は自宅の裏庭で家庭菜園をやることを思い立ち、小松菜の種を蒔いた。

芽が出てきたか確認していたら、見覚えのある、きらきらした線が無数にあるではないか!

調べてみたら、小松菜などのアブラナ科の植物はナメクジの大好物らしい。

彼らは夜行性なので、日が暮れ始める頃に懐中電灯を持って確認してみたら、おびただしい数のナメクジが出現してきて、しかも、なんだか2匹のナメクジが中央でダンスを踊っているのかと思いきや、それが絡まり合って交尾をしていた。

ぎゃあー 

もう小松菜どころではない。阿鼻叫喚である。

夢にまで出てきた。なぜか、水戸黄門が出てきて、

「助さん、角さん、懲らしめてやりなさい」

「はっ」

私は助さんになっていて、巨大なナメクジ怪獣を刀でバッサバッサと退治していた。

なんのこっちゃ。

ネットで退治法を探して、ビールで誘き寄せて溺れさせる方法も試してみたが、敵もさるもの、警戒して寄ってこないので、最終的に薬を撒いた。

裏庭で家庭菜園をすることは諦めて、プランターで育てることにした。

地球では多種多様な生き物が共存して生きていかなきゃいけないのは、頭で分かっているけれど、どうか、私の前に姿を現わさないで欲しいと願うばかりである。