ビタミンCの話 Vol .2
日本のガン治療の実際
現在、日本のガン拠点病院などで受けられる標準治療は、保険診療で認められている手術療法、化学療法(抗がん剤治療)、放射線療法の3大療法です。
抗がん剤を投与すると、ガン細胞は死んでいきますが、同時に正常な細胞も痛め付けてしまいます。
患者さんによって現れる抗がん剤の副作用は様々ですが、髪が抜けたり、吐き気に襲われたり、手足に痺れが出たり、白血球が減って免疫力が落ちたりします。
抗がん剤のおかげで腫瘍は小さくなって、ガンでは死ななかったけど、免疫力が落ちたために肺炎で亡くなるという方は、結構いらっしゃいます。
また、腹部の手術の後に腸と腹腔壁や、腸同士がくっついて、腸閉塞を起こすと、強い腹痛、嘔吐、排便も排ガスもできなくなり、食事を口から食べるのではなく、鼻から管を通して栄養剤を流すような処置を受けるようになります。
副作用のない高濃度ビタミンC点滴療法
高濃度ビタミンC点滴療法には、ほとんど副作用がありません。
1~2時間、ゆっくり時間をかけて点滴していきますが、その際にのどが渇いたり、排尿が促されたりするだけです。
抗がん剤治療の合間に高濃度ビタミンC点滴療法を併用すると、抗がん剤の副作用を和らげる働きがあります。
2014年にカンザス大学では、抗がん剤を使用している卵巣がんの患者に高濃度ビタミンC点滴療法を併用したところ、抗がん剤の副作用の訴えが3分の1になったと報告しています。
保険診療では受けられない高濃度ビタミンC点滴療法
日本で高濃度ビタミンC点滴療法を行っている点滴療法研究会が2016年に「医学知識のある医師がガンになったら、どのような治療法を選択するのか」を調査しました。
「あなたがガンになり、根治的手術ができず、残された治療法が抗がん剤治療しかない場合、抗がん剤治療を受けますか」
受ける 15%
おそらく受ける 42%
おそらく受けない 30%
受けない 13%
「あなたがガンになったときに標準治療以外の治療を受けますか?」
受ける 58%
おそらく受ける 31%
おそらく受けない 9%
受けない 2%
ここでいう標準治療は保険診療で認められている、外科手術、放射線療法、抗がん剤治療の3大治療のことです。
標準治療以外の治療とは、高濃度ビタミンC点滴療法や免疫療法などの保険診療が認められていない治療のことです。
保険診療でガン治療を受けている限り、患者さんは3大治療以外の選択肢は呈示されません。
保険診療の医療機関では、保険で認められていない治療を並行して行うことができない「混合診療の禁止」という制度があるためです。
病院で治療の選択肢がなくなると、「もう治療法がないので、家でゆっくりしたら」などと言われたり、転院を勧められたりして、放っぽり出されるわけです。
患者さんは、うすうす感づいてはいても、医師にそんなこと言われたら、相当なショックを受けます。免疫力なんてダダ下がりです。
患者さんと医師では圧倒的な情報格差があります。
治療費高いのに、こんなひどい話ってないと思いませんか?
医師たちは自分の勤務している病院で行えない治療の情報でも、患者さんの身になって伝えるべきじゃないでしょうか?
ビタミンC点滴療法はどこで受けられる?
点滴療法研究会という組織に所属している全国の会員医師のクリニックで受けられます。
ネットで「点滴療法研究会」で検索すると出てくるので、最寄のクリニックにお問い合わせ下さい。
もっと詳しい情報は、点滴療法研究会会長で医師・医学博士 柳澤厚生氏の「つらくないがん治療」に載っています。